[ポーカー]ポジションの話
ポジションとは手番の順番を表します。
ポーカーではポジションというものが手札並に行動選択に大きな影響を与えます。

◆ポジションの名前

まず、ポジションの名前です。今回は6人卓の例です。
Dealerと書かれたボタンから時計周りに以下のように呼ばれます。

・BTN(ボタン):画像でSnowie4がいる位置
・SB(スモールブラインド)
・BB(ビッグブラインド):画像でheroがいる位置
・UTG(アンダーザガン)
・HJ(ハイジャック)
・CO(カットオフ)

プリフロップでは、SBとBBが強制的にベット(チップを出し)その次のUTGからプレイを選択し、BTNが最後になります。
フロップ以降は少し変わり、SBからプレイを選択していきます。

◆ポジションの有利不利

ポーカーはプレイを後から選択できることが明確に有利になります。

ポーカーは不完全情報ゲームのため、情報というものがゲームを有利に働かせます。逆に将棋のような完全情報ゲームは板状の情報が全て開示済みのため、アドバンテージはありません。MTGはもちろん不完全情報のため、ピーピングは効果的ですね。

ポーカーは行動の選択が非同期のため、後からプレイすると前の人の決断という情報を常に得ながらプレイすることができるため、有利になるわけです。

この有利さはどのように発露されるかというと、自分が参加できる手札の範囲に大きな影響を与えます。

例えば、K9というハンドをUTGで受け取ったとします。K9は大体上位30%くらいのハンドです。UTGは自分より後ろに5人の人がいます。このK9が一番強いハンドである可能性はどのくらいでしょうか。

1 - 0.7^5 ≒ 83%

かなりの確率で自分より強いハンドがいることになります。

逆にBTNで自分より前の全員がフォールドして、同じくK9が渡されたとします。
BTNでは後ろに2人がいるため、K9が一番強いハンドの可能性は以下になります。

1 - 0.7^2 ≒ 51%

五分五分の良し悪しは価値観によりますが、少なくともUTGよりはプレイしやすいと言います。このように自分のポジションが良いほど、プレイできる手札の幅が広がります。
BTNはUTGと比較し、自分より前の人の行動を知った結果、より最適な行動が可能になります。


◆フロップ以降のポジション

SB,BBはプリフロップではポジションが後ろでかつ、既に参加料の一部を支払い済のため参加しやすいですが、フロップ以降は常に最初の方でプレイするため、かなり難しくなります。

フロップでのポジションの不利は、ベットをしても、相手が弱ければ降りてしまい、相手が自分は強いと判断したら乗ってきます。結果、大きく勝ちにくく、大きく負けやすいことになります。

◆ポジションをめぐるメタゲーム

結果、有利なポジションからは積極的に参加し、不利なポジションからは消極的にプレイすることが一般的になります。勿論、この常識を知っているもの同士では「あいつはUTGから参加しているから強い手札を持っているな」という判断に変わり、一つのメタゲームのようなものが生成されることになります。
理屈ではUTGが不利だからこそ、不利な手札で強気であるということから自分の弱い手札も相手からは強く見えたりすることがあるわけです。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索