最近調整環境というものの重要性を感じました。
ここの話はGP静岡の初日を終えたところで、もっちーさんに教えて貰ったトンカツ屋でN田と話した話をまとめたもの。

定期思考メモ。

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■ 調整(デッキ作り)の重要性

大会に臨むにあたり、どこかの大会で結果を残したコピーデッキではなく、自分で調整をしたデッキを持ち込む重要性については先日の日記に書いた。

簡単に結論を書くと、上手いプレイを増やすのは難しく、下手なプレイを減らしきることも出来ない。だからこそ、デッキ構築は相手のミスプレイを増やすための手段になり、延いては勝利への手段となりうる。



■ デッキ調整とデッキ構築の違いとは

ここを厳密に分けるかどうかは個人差があると思われる。
自分は概ね同じようなものだと思っている。ななしさんは構築は「新しいコンセプト」を作る行為、調整は「コンセプトを強化する行為」と言っていた。

GP静岡準優勝のエスパー人間もそういう意味では調整の範疇に近いが、あれをデッキ構築と言って異論のある人はいないだろう。そのくらい曖昧な差だと思っている。


■ 調整のプロセス

調整はどのように行えば良いか、この方法はなかなか言語化されることが少なく、皆漠然とデッキを持ち寄り、互いにフリープレイを繰り返すだけのことを指すことが多い、しかしここからの実りはあまり無いように感じられた。
この調整が意味がないように感じられたのは、その先の段階が真に必要だからだ。

そのことを踏まえた上で調整をするためのプロセスを書く。

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1.環境に存在するメタデッキを用意する。

2.総当りでメイン先手後手を固定したまま複数回、可能ならサイド後も同様に行う。

3.その結果から現状のデッキ構成における、各デッキの相性を判断する。

4.有利不利が判断されたときに、不利な側はデッキ内の弱いカードを具体的に言及する。

5.その弱いカードを違うスロット(出来れば不利なデッキに強いカードであることが望ましい)に変え、2に戻る

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このサイクルを繰り返すことが調整に当たるのではないか。


そして、一般的に調整と呼ばれる行為は3止まりなのでは無いか、と感じられる。

おそらくそれは調整の目的が若干異なるという点もあるのだろう。
一般的に呼ばれる調整会の目的は大抵二つである。


○互いにレシピを知っている状態で最適のプレイを模索する。

上は調整ではなく、練習である。これは最近だとMOの影響により、意識的に取り組んでいる人が多くいるように感じる。顔を付き合わせてプレイする必要が無いのではないかと感じられる程だ。


○数あるメタデッキの中からどれを選択するかの参考にする。

これを目的とする人も非常に多い。しかしこれは3までの行為で、調整の真の目的はここからどうするか、ということではないだろうか。もともと調整は元々至らない力量を補うためにする行為だ。メタデッキのどれかを選択するかというのは目的の本質ではない。

また、何故調整と呼ばれる行為の本質が練習会に過ぎず、調整というのがその副産物という状態になってしまうのか。それは4,5の難易度が非常に高いことにある。ここは本当に閃きと呼ばれる段階だ。そしてこれは万人に同時に訪れるものではなく、おそらく運すら影響する。だからこそ調整は一人でせず複数人ですることが望ましい。


常に調整が成功するわけではない、それでも目的を見失うことは避けないとならない。


■ 調整のためのコミュニティ

N田とは調整のプロセスはこうあるべき、という話までしたところで、
そこから話は実際の調整のコミュニティはどう構成すべきか、という話になりました。

そこで出た一緒に調整をしたい人の条件。

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1.プレイが迅速で長考が少ない

2.偏見の少なさ

3.延々とフリープレイを出来る体力

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勿論ここから定期的に集まれる等の場所の話もあるのですが。

1の重要性が高いのは目的が練習では無い、ということが影響する。
知るべきは最適のプレイではなく、カードの使い心地だ。

2、3は新しい発想に取り掛かる力となる。基本的に発想の大半がゴミだ。それでもとりあえず一回試してみよう、というスレッショルドは人によっては思いがけず高いものだ。そのスレッショルドが低い人材は貴重だ。

ただ往々にして、一度自分が思いついた発想は既に人が通って切り捨てたものである。だが人は自分の思いついたカードを大事にし過ぎてしまう。複数人の調整はそんなところを冷静に意見してくれる者がいることも重要である。


■ まとめ

基本的に一般的に言われる調整会という言葉へ疑問を投げつけた形になる。
上手く無い者が勝つために必要なのは練習ではなく、デッキ調整なのだ、ということを強く主張したい。
時間を費やしたら勝てるわけではない、その方向性もまた重要だ。

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結局今回のGPは調整不足の点がまだあったみたいで悔しいのです。
いつもいつも時間を取れるわけではないので、その使い方だけは意識したいと思いました。

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